上海市内で「楊国福麻辣湯」と「張亮麻辣湯」をはしごしてきました。麻辣湯(マーラータン)は中国東北部生まれのご当地グルメで、今や日本にも進出するほどの人気ぶりですが、実は「楊国福」と「張亮」という二大チェーンがあることは意外と知られていません。この記事では、両社の由来や規模感、味の違いを実食レポつきで紹介しつつ、日本で食べる場合との値段比較もまとめます。結論から言うと、私たち夫婦は楊国福派。その理由も具体的に書いていきます。

そもそも麻辣湯とは?
麻辣湯(マーラータン)は、好きな野菜・肉・練り物・麺などの具材を自分で選び、しびれる辛さの麻辣スープで煮込んでもらう中国東北部発祥のグルメです。バイキング形式で具材を選べる楽しさと、山椒由来の「麻(しびれ)」と唐辛子由来の「辣(辛さ)」が合わさったクセになる味わいが特徴。もともとは屋台料理でしたが、今では全国チェーン化が進み、日本にも上陸するほどのブームになっています。
楊国福麻辣湯とは?由来と規模感

楊国福麻辣湯は、2000年に創業者夫妻が屋台で軽食を売り始めたのがルーツと言われています。2003年に前身の「楊吉麻辣湯」がハルビンに1号店をオープンし、2005年に「楊国福」として商標登録、2006年から本格的にチェーン展開が始まりました。
そこから急拡大を続け、2025年時点で世界7,000店を超える規模に成長。中国全土はもちろん、海外10カ国以上に店舗を持つ、まさに麻辣湯業界のトップブランドです。日本国内でも東京を中心に20店舗弱を展開しており、「楊国福」の名前を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
張亮麻辣湯とは?由来と規模感

もう一つの二大チェーンが張亮麻辣湯です。1985年生まれの東北出身者・張亮氏が創業し、2008年にハルビン阿城区に1号店をオープンしました。楊国福よりも創業は数年遅いものの、「栄養バランスの取れた健康的な食事」をコンセプトに掲げ、牛骨スープをベースにした味づくりで急速にファンを増やしてきたチェーンです。
2025年時点での店舗数は6,000店以上。楊国福には規模で一歩譲るものの、中国国内では紛れもない二大ブランドの一角として認知されています。日本にも進出しており、池袋・新大久保・高田馬場・横浜中華街大通・名古屋大須など複数の店舗が展開されています。
楊国福と張亮の違いを比較
実際に食べ比べる前に、楊国福・張亮の違いを整理しておきます。
| 楊国福麻辣湯 | 張亮麻辣湯 | |
|---|---|---|
| 創業 | 2000年(前身1号店は2003年) | 2008年 |
| 発祥地 | ハルビン | ハルビン(阿城区) |
| 店舗数(2025年時点) | 世界7,000店超 | 6,000店超 |
| スープの特徴 | コクがあり、バランスの取れた万人向けの味 | 牛骨スープに薬膳ハーブの香りを効かせた繊細な味 |
| コンセプト | 本場の麻辣湯を広く普及 | 「栄養バランス・健康的な食事」を重視 |
| ファン層 | 本場志向の幅広い層 | 本場志向に加えて女性人気が高い |
楊国福 張亮 違いとしてよく語られるのが、まさにこのスープの方向性の差です。楊国福はガツンとコクのある王道の味、張亮は薬膳の香りを効かせた繊細な味という住み分けになっています。
実食レポ:食べ比べてみた
楊国福:コクのあるスープにやみつき
まずは楊国福から。写真の通り、白菜・きくらげ・肉団子・厚揚げ・練り物・麺までたっぷり具材を選んで煮込んでもらいました。一口スープをすすった瞬間、思っていた以上の「コク」に驚きます。単純な辛さだけでなく、動物系の旨みと山椒の痺れが幾重にも重なっていて、辛いのに箸が止まらない、まさにやみつきになる味。麺をすすった後も、スープだけをもう一口、もう一口と飲みたくなる中毒性があり、気づけば夫婦そろって黙々とレンゲを動かしていました。
私たち夫婦はどちらも麻辣湯は楊国福派です。理由を言葉にすると、張亮の上品でスッキリした後味に対して、楊国福はスープそのものの厚みと余韻が長く、「もう一杯欲しくなる」満足感がある点に尽きます。
張亮:薬膳の香りが効いた上品な牛骨スープ

続いて張亮へ。同じ具材構成でも、スープの印象はまったく異なります。牛骨をじっくり煮出したベースに薬膳ハーブの香りがふわっと立ち上がり、楊国福よりも輪郭がすっきりとした味わい。辛さの奥にほのかな甘みと香ばしさを感じるのが特徴で、食べ疲れしにくい上品な仕上がりでした。女性人気が高いと言われるのも納得の、飲みやすさを意識した設計です。
どちらが「正解」ということはなく、ガツンとしたコクを求めるか、上品な香りを求めるかの好みの違い。ただ、私たち夫婦の結論としては、やはり楊国福のスープのコクと余韻に軍配が上がりました。
日本で食べる麻辣湯との値段比較
上海で麻辣湯を食べていて実感するのは、その手軽さです。中国現地の麻辣湯は屋台グルメがルーツということもあり、日常的にサクッと立ち寄れる価格帯に収まっているお店がほとんど。一方で日本の麻辣湯 楊国福 張亮の店舗は、具材を欲張って盛ると1,500〜2,000円台になることも珍しくないと言われています。
| 中国・上海(現地) | 日本(東京の楊国福・張亮など) | |
|---|---|---|
| 価格帯の目安 | 具だくさんでも数百円〜1,000円程度に収まることが多い | 具材を選ぶと1,500〜2,000円台になることも |
| 価格の仕組み | 重量・具材数に応じた現地相場 | 同じ重量制でも原材料の輸入コストなどが上乗せ |
| 手軽さ | ランチ感覚で日常的に立ち寄れる | ちょっとした「ご褒美グルメ」的な位置づけになりやすい |
日本ではコンビニの麻辣湯(200〜500円程度)も人気ですが、あくまで簡易版。本場のボリューム感・スープのコクを求めるなら、店舗で食べる一杯には敵いません。逆に言えば、上海 麻辣湯 本場の味を日常価格で楽しめるのは、こちらに住んでいる/旅行で来ている今だけの贅沢とも言えます。上海に来る機会があれば、ぜひ一度は本場の味を試してみてほしいです。
よくある質問
Q. 楊国福と張亮、初めてならどちらがおすすめ?
A. コクのある王道の味を楽しみたいなら楊国福、上品でクセの少ない味を楽しみたいなら張亮がおすすめです。辛さが不安な方は、どちらの店舗も辛さレベルを選べることが多いので、まずは控えめから試すと安心です。
Q. 辛いのが苦手でも楽しめますか?
A. 麻辣湯は辛さのレベルを調整できる店舗が多く、辛くない「不辣(プーラー)」を選べる場合もあります。注文時に確認してみてください。
Q. 日本の楊国福・張亮でも本場と同じ味が楽しめますか?
A. ベースの調味料は本国から供給されているケースが多いですが、具材の鮮度や価格帯は現地とは異なります。本場の空気感ごと楽しみたいなら、やはり中国で食べるのが一番です。
まとめ
上海の二大麻辣湯チェーン「楊国福」と「張亮」を食べ比べてみて、あらためてそれぞれの個性がはっきり分かる体験になりました。コクと余韻で選ぶなら楊国福、上品な香りで選ぶなら張亮。どちらも本場ならではの美味しさなので、上海に来た際はぜひ食べ比べてみてください。
次回は、ゴールデンウィーク中に訪れた中国国内初めての旅行先「西安」について記事にする予定です。お楽しみに。
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