上海動物園 完全ガイド|中山公園からのアクセス・見どころ・動物レポート

上海生活

上海市長寧区にある「上海動物園」に行ってきました。中山公園エリアに住んでいると、地下鉄の路線図を見ただけでは意外と距離感がつかみにくいのがこの動物園。この記事では、中山公園からのアクセス・距離感を図解しつつ、気になる「上海野生動物園」との違い、動物園の歴史や見どころ、そして実際に出会って印象に残った動物たちを写真つきでレポートします。

パンダは笹に夢中で背中を向けたまま、ゴリラは想像以上に人間くさい動きをしていて二度見してしまったり…と、なかなか濃い一日でした。上海で動物園に行こうか迷っている方の参考になればうれしいです。

上海動物園の入口の看板

上海動物園ってどんなところ?歴史をわかりやすく解説

上海動物園(Shanghai Zoological Park)は、上海市長寧区の虹橋路2381号にある動物園です。地元の人からは今でも「西郊公園(せいこうこうえん)」の愛称で呼ばれることがあり、それには歴史的な理由があります。

年代 できごと
1916年 この場所にゴルフ場が開業
1953年 ゴルフ場が閉鎖され、市の文化公園として整備
1954年 市街地の西側に位置することから「西郊公園」と改称
1959年 公園内で動物の飼育展示がスタート
1980年 「上海動物園」に改称、現在の形に

もともとはゴルフ場、その後は市民の憩いの公園として親しまれ、動物園としての機能が加わったのは1959年から。100年以上前から人々が集う場所だったと知ると、園内の広々とした緑地の雰囲気にも納得がいきます。現在は敷地面積約74万平方メートルという広大な敷地に、約620種・7,000頭以上の動物が飼育されている、中国国内でも有数規模の動物園です。

中山公園からのアクセス・距離感を図解

今回は中山公園エリアから移動したのですが、地下鉄の路線図だけを見ていると「同じ長寧区だし近いのでは?」と思ってしまいがちです。実際には中山公園駅(地下鉄2・3・4号線)から上海動物園までは、直線距離でおよそ6kmほど西に離れています。位置関係を図にまとめました。

中山公園駅から上海動物園までの位置関係とアクセス方法を示した図解

移動手段ごとの特徴は以下の通りです。

移動手段 目安時間・運賃 特徴
バス(519路) 約40分/2元 中山公園交通枢紐站から乗り換えなしで直行できる
地下鉄 2・3・4号線→10号線に乗り換え 「上海動物園」駅で下車すればすぐ。乗り換えの手間はある
タクシー/配車アプリ 15〜20分程度が目安 荷物が多い日や暑い日はやはり楽。運賃は距離により変動

私たちは移動の自由度を優先してタクシーを使いましたが、時間に余裕があるならバス519路も乗り換えなしでわかりやすくておすすめです。地下鉄10号線の「上海動物園」駅は駅名の通り出口を出てすぐが動物園なので、初めて訪れる方にも迷いにくいルートだと思います。

上海動物園と上海野生動物園の違い

上海で動物園というと、「上海動物園」と「上海野生動物園」の2つが候補に挙がり、どちらに行くべきか迷う方も多いはずです。名前が似ているので混同しやすいのですが、立地もコンセプトもかなり違います。

上海動物園 上海野生動物園
エリア 長寧区(虹橋空港に近い市街地寄り) 浦東(浦東空港に近い郊外)
スタイル 歩いて回る、街なかの動物園 バス・車で回るサファリ形式のゾーンあり
アクセス 地下鉄10号線ですぐ、市街地から行きやすい 郊外のため移動に時間がかかり、1日がかりになりやすい
特徴 展示動物の種類が豊富、価格も手頃 敷地が広大(153ヘクタール)で、パンダの飼育数が多い。白ライオンや白虎などレアな個体も
こんな人におすすめ 気軽に多種類の動物を見たい、市内観光のついでに寄りたい 1日かけてサファリ気分を楽しみたい、パンダをたくさん見たい

今回訪れたのは市街地に近い「上海動物園」の方です。中山公園エリアからのアクセスの良さを考えると、半日程度の観光にちょうどよいボリュームでした。「上海野生動物園」については別日に訪問しているので、また改めて記事にする予定です。

上海動物園の見どころ・観光ポイント

広大な敷地の上海動物園ですが、特に押さえておきたいポイントをまとめます。

  • ジャイアントパンダ舎:やはり一番人気。竹をもぐもぐ食べる姿は見ているだけで癒やされます
  • 両生爬虫類館:ヘビやワニなど20種類以上のヘビを含む爬虫類が展示されており、珍しい色の個体に出会えることも
  • 大型類人猿エリア:ゴリラをはじめ、ガラス越しでも迫力のある動きが間近で見られる
  • フラミンゴ・鳥類エリア:開けた水辺に群れで佇む姿がフォトジェニック
  • 海洋生物コーナー:ウミガメやサメなど、動物園でありながら水中生物も楽しめる
  • 芝生広場:敷地内にレジャーシートを広げてピクニックをしている家族連れも多く、のんびり過ごせる

敷地が広いため、全部をじっくり見ようとすると3〜4時間はかかります。歩き疲れる前提で、休憩できるカフェやベンチの場所も事前に確認しておくと快適に回れます。

印象に残った動物たちフォトレポート

ここからは、当日出会った動物の中でも特に印象に残った8種類を紹介します。

ゴリラ:まるで中に人間が入っているのでは?と思うほどの動き

上海動物園のゴリラ

ガラス越しにじっと佇んでいたゴリラですが、その場を離れようとする瞬間の重心の移動、腕の使い方、こちらをちらっと見る仕草があまりに人間的で、正直「これ、中に人が入っているのでは…?」と本気で疑ってしまうほどでした。ゴリラはヒトと遺伝子的に非常に近い種として知られていますが、映像で見るのと実際に生で目の前にすると説得力がまったく違います。しばらく動きを目で追ってしまうくらい見入ってしまいました。

巨大ヘビ:正体はアルビノのビルマニシキヘビ(通称・黄金蟒)

黄色と白のまだら模様のアルビノビルマニシキヘビ

とぐろを巻いて眠っていた黄色と白の巨大なヘビ。調べてみたところ、これはビルマニシキヘビ(Python bivittatus)のアルビノ個体で、中国では「黄金蟒(golden python)」とも呼ばれる希少な色変わり種のようです。通常のビルマニシキヘビは褐色〜暗緑色の迷彩のような模様ですが、アルビノ個体はメラニン色素が欠如しているため、黄色とクリーム色のコントラストが際立つ姿になります。ビルマニシキヘビは世界最大級のヘビの一種で、体長7mを超える個体も報告されているとのこと。上海動物園の両生爬虫類館ではビルマニシキヘビをはじめ竹葉青(ハブの仲間)や舟山眼鏡蛇(コブラの仲間)など5科11種ものヘビが展示されており、ヘビ好きにはたまらないスポットです。

白いクジャク:優雅に羽を引きずるアルビノ孔雀

羽を広げて歩く白いクジャク

純白の羽を地面に引きずりながらゆったりと歩いていた白孔雀。こちらも先ほどのヘビと同じく、色素が抜けたアルビノ(白変種)の個体です。通常の青緑色に輝くクジャクとはまったく違う、雪のような静かな美しさがありました。羽を広げていない状態でも十分に存在感があり、歩くたびに長い羽根がさらさらと地面をなでる音まで聞こえてきそうな距離で観察できました。

パンダ:笹に夢中で結局こちらを向いてくれず

竹を食べる後ろ姿のジャイアントパンダ

上海動物園の一番人気といえばやはりジャイアントパンダ。木の上で竹の葉をもりもり食べているパンダを見つけたのですが、こちらがどれだけ待っても頑なに背中を向けたまま。パンダの1日の大半は食事に費やされると言われるほど食への集中力がすごく、その言葉通りの光景を目の当たりにしました。顔は見られませんでしたが、もふもふの背中と器用に葉をたぐり寄せる手つきだけでも十分に癒やされる時間でした。

ワニ:水面すれすれでじっと獲物を待つ揚子江ワニ・仲間たち

水辺で静止するワニ

岩場の水辺で微動だにせず佇んでいたワニ。上海動物園は中国固有種である揚子ワニの保護展示でも知られており、絶滅危惧種の保全にも力を入れています。ほとんど動かないので置物のように見えるのですが、目だけがしっかりこちらを捉えていて、野生の気配を感じるひとときでした。

フラミンゴ:水辺に群れる鮮やかなピンク

池に群れるフラミンゴの群れ

緑の中にひときわ鮮やかなピンク色の群れを作っていたフラミンゴたち。片足立ちのポーズや、長い首をしならせて水面をのぞき込む仕草など、群れならではの賑やかな雰囲気が楽しめるエリアです。水鏡に映る姿も美しく、写真映えするスポットの一つでした。

ウミガメ:優雅に泳ぐ姿を間近で観察

水槽内を泳ぐウミガメ

大きな水槽の中をゆったりと泳いでいたウミガメ。甲羅の模様や、ひれを大きく広げて水をかく様子をガラス越しに間近で観察できました。陸上の動物だけでなく、こうした海洋生物も見られるのは上海動物園の意外な魅力ポイントです。

サメ:岩陰に潜む小型のサメたち

岩場に潜む複数のサメ

青みがかった水槽の底で重なるように潜んでいたサメたち。「サメ=獰猛」というイメージとは裏腹に、ほとんど動かずじっとしている姿は思いのほか落ち着いた雰囲気でした。ウミガメやサメを間近で見られる水槽エリアは、暑い日に涼みながら回れる休憩スポットとしてもおすすめです。

よくある質問

Q. 中山公園から上海動物園までどれくらいかかりますか?
A. バス519路で乗り換えなし約40分、タクシーなら15〜20分程度が目安です。詳しくはアクセスの章をご覧ください。

Q. 上海動物園と上海野生動物園、どちらに行くべき?
A. 市街地から手軽に多種類の動物を見たいなら上海動物園、1日かけてサファリ気分やパンダをたっぷり見たいなら上海野生動物園がおすすめです。詳しくは違いの章で比較しています。

Q. 上海動物園は何時間あれば回れますか?
A. 敷地が広いため、じっくり回ると3〜4時間程度が目安です。

Q. パンダは必ず見られますか?
A. 展示自体は常設ですが、私たちが訪れた日は竹に夢中で背中しか見られませんでした。動物なので、その日の気分によって見える姿は変わります。

まとめ

中山公園から少し足を延ばすだけで、パンダやゴリラ、アルビノのヘビやクジャクといった希少な個体まで幅広い動物に出会えるのが上海動物園の魅力でした。1916年のゴルフ場時代から100年以上の歴史を持つこの場所は、動物園としてだけでなく、市民の憩いの公園としての顔も持っています。上海野生動物園とは立地もスタイルも違うので、目的に合わせて使い分けるのがおすすめです。

次回は、上海動物園の帰りに立ち寄った「麻辣湯」についてレポートする予定です。お楽しみに。

内部リンク候補:上海渡航前準備まとめ/上海生活カテゴリの記事一覧(今後、上海野生動物園・麻辣湯の記事を追加予定)

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