上海駐在が決まってから準備してきたこと(→上海渡航前準備まとめ記事はこちら)を経て、ついに私たちは上海での生活をスタートしました。この記事では、羽田空港を出発してから、現地の入国審査、SIMカードの契約、ホテルでの臨時住宿登記まで、上海到着日に実際にやったことを時系列でまとめます。2024年当時はなかった「入国カードのオンライン申告(CDAC)」についても、2026年現在の最新のやり方をあわせて詳しく解説しているので、これから上海に到着される方の準備にも役立つはずです。
目次
到着日のスケジュール概要
| 時間帯 | 出来事 |
|---|---|
| 午前 | 羽田空港発 |
| 昼過ぎ | 上海虹橋国際空港 着 |
| 到着後 | 入国審査・指紋登録、夫の母親の友人と合流 |
| 午後 | SIMカード契約(中国移動) |
| 夕方 | ホテルチェックイン(中山公園駅付近)、臨時住宿登記 |
| 夜 | 白切鶏・焼き小籠包で歓迎してもらう |
虹橋空港と浦東空港、中山公園駅の位置関係
上海には空港が2つあり、どちらに到着するかで市内までの移動時間がかなり変わります。私たちが到着したのは虹橋国際空港で、宿泊先は長寧区の中山公園駅付近だったため、移動がとてもスムーズでした。もう一つの浦東国際空港は市の東側にあり、市街地からは距離があります。位置関係を簡単な図にまとめました。

| 虹橋国際空港 | 浦東国際空港 | |
|---|---|---|
| エリア | 市街地西側(長寧区・古北エリアに近い) | 市街地東側(浦東新区) |
| 市中心までの目安 | 車で約30〜50分 | リニアで約8分+乗換、車なら約50分〜1時間 |
| 主な用途 | 国内線・近距離国際線(日本便も多い)、高速鉄道の虹橋駅と直結 | 長距離国際線が中心 |
フライトを予約する際は、どちらの空港に着くか、宿泊先からの距離もあわせて確認しておくのがおすすめです。特に長寧区・古北エリアに滞在予定なら、虹橋空港着の便を選ぶと到着日の移動がぐっと楽になります。
入国カード、当時は手書き。今はオンライン申告(CDAC)が使える
私たちが到着した2024年4月時点では、入国カード(外国人入境卡)はオンライン申告の制度がなく、機内で配られる紙のカードに手書きで記入して提出しました。
ただし2025年11月20日から、中国国家移民管理局が「China Digital Arrival Card(CDAC)」というオンライン申告サービスを開始しています。これから上海に到着される方は、こちらを使うと機内での手書きの手間が省けるのでおすすめです。やり方を手順ごとにまとめておきます。
- 申告タイミング:中国到着の72時間前から申告可能
- アクセス方法:WeChatの「発見」→「ミニプログラム」→検索窓に「12367」と入力し「移民局12367」を開く、またはAlipayの「旅」→「Arrival Card」からアクセス
- 入力内容:パスポート情報、フライト情報などを事前入力
- 完了後:申告完了とともにQRコードが発行される
- 入国審査時:このQRコードを提示すればOK。記入ミスの心配もなく、審査もスムーズに進む
紙で書いていた身としては、正直かなり羨ましい制度です。申告内容はパスポートの英字表記と完全に一致させる必要があるので、事前入力の際はパスポートを手元に置いて、綴りを一文字ずつ確認しながら進めるのがミスを防ぐコツです。
入国審査・指紋登録の流れ
入国審査へ向かう通路の手前に指紋の登録機があり、外国人はここで指紋を登録します(登録するとレシートのような紙が出てきます)。その後、入国カード(またはCDACのQRコード)とパスポートを審査官に提示して、通常の質問に答えて完了、という流れでした。思っていたより機械的でスムーズだったのが印象的でした。
到着ロビーで、まさかの遭遇
荷物を受け取ってロビーに出たところで、なんと中川翔子(しょこたん)さんを見かけました。さらにその後、鈴木愛理さんの姿も。まさか到着してすぐ芸能人と遭遇するとは思っておらず、上海という街の国際色の豊かさを早速実感した出来事でした(お二人とも本人へのお声がけなどはせず、遠目に見かけただけです)。
SIMカードは中国移動で契約。費用や必要書類は?
現地でのSIMカードは、空港到着後に中国移動(China Mobile)の窓口で契約しました。空港の到着ロビーには通信キャリアのショップがあり、その場で即日契約・開通できます。
- 必要なもの:パスポート(本人確認のため番号を登録される)
- 価格感:音声通話付き・データ数GB前後のプランで170元前後(2024年当時の目安)
- 手続き:SIMカードの挿入や初期設定もスタッフがやってくれる
- 注意点:説明は基本的に中国語。中国語に不安がある場合は、中国語ができる人に付き添ってもらえると安心
私たちも夫の母親の友人に付き添ってもらえたおかげで、迷わずスムーズに契約できました。もし同行者がいない場合は、事前に日本でeSIM(中国本土で使えるもの)を用意しておき、到着後にゆっくり中国移動や中国联通の窓口を回る、という選択肢もあります。
日本の電話番号はpovoの「トッピング」で維持
日本の携帯番号については、出国前にpovoへ切り替えておきました。povoは基本料金0円からの従量課金制で、「トッピング」と呼ばれる仕組みで必要な時だけデータや通話を追加購入できるため、海外に長期間いても番号だけを残しておくことができます。
ただし1点注意が必要で、povoには180日ルールがあり、180日以内に1回はトッピング(有料プラン)を購入しないと番号が自動解約されてしまいます。逆に言えば、半年に一度、数百円程度のトッピングを購入するだけで維持できるということなので、海外赴任・長期渡航で「日本の番号を解約したくないけど維持費もかけたくない」という方には非常に相性が良い方法です。あわせておすすめしておきます。
ホテルでの臨時住宿登記
宿泊先は、会社が手配してくれた中山公園駅付近のホテルでした。中国では外国人がホテル以外に宿泊する場合、自分たちで「臨時住宿登記(境外人員臨時住宿登記)」を到着後24時間以内に行う必要がありますが、ホテル宿泊の場合はチェックイン時にフロントが代行してくれるのが基本です。私たちもチェックインの際にパスポートを提示し、手続きはすべてホテル側にお任せする形で完了しました。
※以下は泊まったホテルの向かい側にあった超有名ホテルのルネッサンス

到着日の夜ごはん:白切鶏と焼き小籠包
到着日の夜は、夫の母親の友人がご馳走してくれました。
白切鶏(バイチエジー)は、鶏肉をゆでて冷やした上海の定番料理。皮はぷるっとしたゼラチン質の弾力があり、噛むとじんわり脂の甘みが広がります。上にたっぷり乗ったパクチーの香りが加わることで、見た目以上にさっぱりと食べられるのが印象的でした。

焼き小籠包は、底をカリッと香ばしく焼き上げたタイプ。皮はもちっと厚みがあり、ひと口かじると中からじゅわっと肉汁があふれ出します。パリッ、もちっ、じゅわっという3段階の食感が楽しめて、移動疲れの体に染み渡るおいしさでした。

よくある質問
Q. 上海到着後、SIMカードなしでも大丈夫?
A. 空港到着ロビーで即日契約できるので基本的には問題ありません。ただし言語面が不安な場合は、日本出発前にeSIMを入れておくと到着直後から通信できて安心です。
Q. 入国カードのオンライン申告(CDAC)は必須?
A. 必須ではなく、紙のカードに手書きで記入する従来の方法も引き続き利用できます。ただしオンライン申告の方が記入ミスを防げてスムーズなので、可能であれば事前に済ませておくのがおすすめです。
Q. 臨時住宿登記を自分でやる必要はある?
A. ホテル宿泊の場合はフロントが代行してくれることがほとんどです。賃貸住宅に直接入居する場合は、自分たちで管轄の派出所やオンラインシステムで申告する必要があります。
Q. 虹橋空港と浦東空港、どちらに着く便を選ぶべき?
A. 市街地(特に長寧区・古北エリア)に滞在予定なら虹橋空港が圧倒的に便利です。宿泊先や訪問先が浦東エリアの場合は浦東空港も選択肢になります。
まとめ:上海到着日にやることチェックリスト
- 入国カード:可能ならCDACでオンライン申告(72時間前〜)しておくとスムーズ
- 入国審査:指紋登録あり
- 空港選び:宿泊先からの距離を考えて虹橋/浦東を確認
- SIMカード:空港や市内のキャリアショップでその日のうちに契約可能(中国移動など)
- 日本の電話番号:povoのトッピング(180日ルール)を使えば維持費を抑えて番号を残せる
- ホテル泊まりなら臨時住宿登記はフロントが代行してくれる
到着日は緊張と疲れの中でも、初めての上海グルメや思いがけない出会いもあり、忘れられない1日になりました。次回は、到着から数日後に訪れた上海の夜景と豫園の記事をお届けします。
