ずっと行ってみたかった上海ディズニーランドへ、夫婦2人で行ってきました。結論から先に言うと、「東京ディズニーの中国版」を想像していくと、いい意味で裏切られます。世界で初めてのズートピアエリア、世界最大のお城、東京とはまるで別物に進化したカリブの海賊……日本のディズニーが大好きな人ほど「ここが違う」を面白がれる場所でした。この記事では、上海ディズニー 日本 違いという視点を軸に、実際に歩いて・乗って・食べてきた1日を、写真16枚とあわせてレポートします。
- 上海ディズニーランドってどんなところ?
- 入園まで|チケットと入園の流れ、東京との最初の違い
- 世界最大の「エンチャンテッド・ストーリーブック・キャッスル」
- 世界初のズートピアエリアがずっといたくなる街だった
- いちばん迫力があった「カリブの海賊」|東京とは別物
- そのほか乗ったアトラクション
- 上海はグリーティング天国|ミッキーは30分で会えた
- アナと雪の女王のショーも見応えあり
- 中華風チキンレッグが八角の香りでクセになる
- 東京ディズニーと比べた「上海ならでは」まとめ
- よくある質問
- まとめ|「東京の代わり」じゃなく「行く価値のある別物」

上海ディズニーランドってどんなところ?
上海ディズニーランドは2016年6月16日に開業した、中国本土で初めてのディズニーパークです(アジアでは東京・香港に次いで3つ目)。リゾート全体の広さは、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド、パリのディズニーランド・パリに次ぐ世界3番目の規模とされています。
コンセプトは「中国のためにデザインされた、それでいて紛れもなくディズニー」。十二支の動物をディズニー/ピクサーのキャラクターで表現した「十二朋友園(ガーデン・オブ・ザ・トゥエルブ・フレンズ)」など、中国文化をさらっと溶け込ませた演出が園内のあちこちにあります。
テーマランドは全部で8つ。上の模式図のとおり、入園ゲートのミッキー・アベニューから入り、中央のお城とガーデン・オブ・イマジネーションを囲むように、ファンタジーランド、アドベンチャー・アイル、トレジャー・コーブ、トゥモローランド、トイ・ストーリー・ランド、そして2023年12月に加わったズートピアが配置されています。

上海市街の中心からは地下鉄11号線で「迪士尼(ディズニー)」駅まで一本。ただし駅を出てからパークまでは少し歩きますし、周辺はまだ発展途上。舞浜のような「街ぐるみの非日常感」というより、広大な敷地にぽつんと夢の国がある、という印象でした。
入園まで|チケットと入園の流れ、東京との最初の違い
チケットは日付指定制です。公式アプリ、WeChatのミニプログラム、または旅行予約サイトで買うのが基本で、購入時にパスポート情報を登録し、入園時に本人確認があります。
東京と一番違うと感じたのが、有料の待ち時間短縮サービス「ディズニー・プレミア・アクセス(DPA)」の存在感です。人気アトラクションごとに1回分を課金で購入する仕組みで、東京の有料パス以上に「お金で時間を買う」ことが前提の設計になっています。
入園ゲートでは荷物チェックと本人確認。飲食物の持ち込みルールは日本より緩めで、未開封の飲み物やスナックは問題なく持って入れました。
園内の表示は中国語がメインですが、看板やアトラクション名は基本的に英語が併記されています。キャストにも英語や簡単な日本語が通じる場面がありました。翻訳アプリを1つ入れておけば、言葉で困ることはほぼないと思います。

※チケット代・DPAの料金は時期やレートで変動します。この記事の金額感・待ち時間はすべて訪問時の体感で、最新の情報は公式サイトでご確認ください。
世界最大の「エンチャンテッド・ストーリーブック・キャッスル」
パークの中央にそびえるお城は、高さ約60m。世界のディズニーパークにあるお城の中で最大です。
面白いのは、このお城が特定のプリンセスのものではないこと。東京やフロリダの「シンデレラ城」、カリフォルニアやパリの「眠れる森の美女の城」のように主役が1人いるのではなく、すべてのディズニープリンセスを称えるお城という、世界でここだけのコンセプトになっています。
城内にはウォークスルー型のアトラクション「ステップ・イン・タイム」、キャラクターダイニング、子ども向けの変身スタジオ「ビビディ・バビディ・ブティック」などが入っていて、「眺めるお城」ではなく「中に入って過ごすお城」というつくりです。
世界のディズニーのお城を並べると、それぞれのモチーフの違いがよくわかります。
| パーク | お城の名前 | モチーフ |
|---|---|---|
| 東京ディズニーランド | シンデレラ城 | 映画『シンデレラ』 |
| ウォルト・ディズニー・ワールド(フロリダ) | シンデレラ城 | 映画『シンデレラ』 |
| ディズニーランド(カリフォルニア) | 眠れる森の美女の城 | 映画『眠れる森の美女』 |
| ディズニーランド・パリ | 眠れる森の美女の城 | 『眠れる森の美女』(よりヨーロッパの古城風のデザイン) |
| 香港ディズニーランド | キャッスル・オブ・マジカル・ドリーム | 13人のプリンセスと女王がモチーフ(2020年リニューアル) |
| 上海ディズニーランド | エンチャンテッド・ストーリーブック・キャッスル | 特定の主役なし。すべてのプリンセスを象徴(世界最大) |

訪れた日はあいにくの曇り空でしたが、それでもピンクから青へのグラデーションがよく映えて、遠くから見ても「東京の城とは違う」と一目でわかる存在感でした。
世界初のズートピアエリアがずっといたくなる街だった
今回いちばん楽しみにしていたのが、2023年12月に開業した上海ディズニー ズートピアエリアです。映画『ズートピア』をテーマにしたランドは、今のところ世界でここだけ。
とにかく街の作り込みがすごい。動物のサイズに合わせて高さの違うビルが並び、動物のシルエットが歩く信号機があり、ガゼルのコンサートを告げる巨大看板が掲げられている。歩いているだけで映画のワンシーンに紛れ込んだ気分になります。


妻とも「ここ、雰囲気が良すぎてずっといたくなるね」と何度も話していました。日陰のベンチに座って街を眺めているだけで満足できる、そんなエリアです。


メインアトラクションは「ズートピア:ホット・パースート」。レールが見えないトラックレス方式のライドで、ニックとジュディと一緒に事件を追いかける没入型です。大型スクリーンの映像と車体の動きが噛み合い、道中に登場するクロウハウザーやガゼルのオーディオアニマトロニクスの精巧さにも驚かされました。これも東京にはないタイプの体験です。


待ち時間はこの日で60〜80分ほど。エリアそのものが大人気なので、朝いちばんか夜がねらい目です。
いちばん迫力があった「カリブの海賊」|東京とは別物
トレジャー・コーブにある「カリブの海賊:バトル・フォー・ザ・サンケン・トレジャー」。この日いちばん「うわ、すごい」と声が出たアトラクションで、上海ディズニー カリブの海賊 東京 違いを身をもって実感しました。
東京のカリブの海賊は、暗い運河をボートでゆっくり進みながら、海賊人形の暴れっぷりを横目に眺めていくクラシックな作り。BGMの「ヨーホー」でおなじみの、あの落ち着いた雰囲気です。
上海版はまるで別物でした。ボートが水中のレールで制御されていて、前進するだけでなく、後ろ向きに進んだり、その場で回転したり、坂を滑り降りたりします。しかも進行方向の壁一面が巨大スクリーンになっていて、デイヴィ・ジョーンズと海底で対峙したり、艦隊戦のど真ん中に突っ込んだりと、映像と物理的な動きが噛み合って「本当に海の中/海の上にいる」感覚になります。

ジャック・スパロウのアニマトロニクスの完成度も高く、ラストにはライドフォトの撮影ポイントまであります。テーマパークのライドというより、1本のアトラクション映画を体験したような満足感でした。
日本のカリブが「船で通り抜ける博物館」だとしたら、上海のカリブは「船ごと映画に放り込まれる」タイプ。方向性がまったく違うので、どちらが上ということではなく、別のアトラクションとして両方楽しめると思います。
そのほか乗ったアトラクション
トゥモローランドの「トロン・ライトサイクル・パワーラン」は、ライトサイクル(バイク)にまたがる前傾姿勢で乗る屋内コースター。上海ディズニーが世界で最初に導入した目玉アトラクションで、加速がとにかく鋭く、これも東京にはないタイプでした。

「バズ・ライトイヤー・プラネット・レスキュー」は東京のバズと同じシューティング系。この日は待ち5分で、ふらっと乗れました。

ファンタジーランドの「不思議の国のアリスの迷宮」は、レッドクイーンの巨大な頭部のオブジェが目印の、歩いて回る庭園型アトラクション。生垣の迷路をたどっていくだけなのですが、造形が凝っていて写真映えします。
全体的に、東京のような「朝から100分待ちが連発」という感じではなく、人気の数本以外は20〜40分ほどで乗れた印象。この待ち時間の軽さは、上海ディズニーの大きな魅力だと思います。
上海はグリーティング天国|ミッキーは30分で会えた
上海ディズニーは「グリーティング天国」と言われるほど、キャラクターに会える場所が多いパークです。ダッフィー&フレンズ、リーナベル、ジュディ&ニック、プリンセスたちと、とにかく種類が豊富。

ミッキーに会える「ミート・ミッキー(米奇倶楽部)」では、燕尾服姿のミッキーが出迎えてくれます。行列必至かと身構えていたら、上海ディズニー ミッキー グリーティング 待ち時間はこの日およそ30分。東京だとミッキーのグリーティングはもっと並ぶことが多いので、これは嬉しい誤算でした。

ファンタジーランドの一角では、『プリンセスと魔法のキス』のティアナとナヴィーン王子にも会えました。プリンセス系のグリーティングもお城の周りで頻繁に行われています。
次に行く人へ。グリーティングはとにかく数が多くて満足度が高いです。特にミッキーは待ち時間が短めなので、1日のスケジュールに必ず1回は入れておくのがおすすめ。逆にリーナベルなど一部の人気キャラは桁違いに並ぶので、狙うなら早朝一択です。
アナと雪の女王のショーも見応えあり
屋内シアターで、『アナと雪の女王』のシング・アロング形式のステージショーを観ました。エルサ、アナ、オラフ、クリストフが登場し、客席と一緒に歌うタイプです。

上演は中国語ですが、曲は世界共通なので言葉がわからなくても十分楽しめます。氷の宮殿のセットと雪の演出がきれいで、歩き疲れた足を休めるのにもちょうどよい時間でした。
中華風チキンレッグが八角の香りでクセになる
食べ歩きで外せなかったのが、屋台で売っている大きなチキンレッグ(ターキーレッグ)です。海賊柄の紙トレイにドンとのって出てきます。

日本のディズニーのスモークターキーレッグは、燻製の香りと塩気でシンプルにお肉を味わうもの。対して上海のこれは、かじった瞬間に八角(スターアニス)の甘くスパイシーな香りがふわっと立ちのぼり、五香粉系の複雑なタレがしっかり絡んでいます。「これはもう完全に中華の煮込み料理だ」という味付けで、日本のものとは似て非なる別物でした。
最初のひと口は「お、想像と違うぞ」と少し戸惑うのですが、2口3口と進むうちに、この八角と肉汁の組み合わせがクセになってくる。気づけば骨だけを持って笑っていました。皮はてらてらに照りが出るまで煮込まれていて、身はほろほろ。1本がかなり大きいので、夫婦でシェアしてちょうどいい量です。
お値段は日本のターキーレッグよりやや高めでしたが、この味は上海でしか食べられません。食べる価値ありです。
東京ディズニーと比べた「上海ならでは」まとめ
| 項目 | 上海ディズニー | 東京ディズニー |
|---|---|---|
| お城 | エンチャンテッド・ストーリーブック・キャッスル(世界最大・全プリンセス象徴) | シンデレラ城 |
| 限定エリア | 世界初のズートピアエリア | なし |
| カリブの海賊 | 水中レール制御+巨大スクリーンの進化版 | クラシックなボート型 |
| トロン | 世界で最初に導入 | なし |
| グリーティング | 種類が非常に多い。ミッキーは待ち短め | ミッキーは比較的並ぶ |
| 待ち時間の体感 | 人気の数本以外は20〜40分ほど | 朝から長い列ができることが多い |
| 文化の演出 | 十二支キャラなど中国文化を随所に | 日本向けの季節イベントが充実 |
| 有料の時短 | DPA(アトラクション単位で課金)が前提 | 有料パスあり |
こうして並べてみると、上海ディズニーは「東京の代わり」ではなく、わざわざ行く理由がはっきりある別のパークだと感じます。
よくある質問
Q. 日本語は通じますか?
基本は中国語です。看板やアトラクション名は英語が併記されていることが多く、一部のキャストには英語や片言の日本語が通じます。翻訳アプリが1つあれば困りません。
Q. 東京と同じアトラクションはありますか?
バズ・ライトイヤー、空飛ぶダンボ、プーさんなど定番は健在です。ただしカリブの海賊のように、名前は同じでも中身がまったく別物のものもあります。
Q. カリブの海賊は怖い・落ちますか?
短い落下はありますが絶叫系ではありません。ただし映像と動きの迫力は強めなので、暗い場所や大きな音が苦手な小さいお子さんは注意です。
Q. ズートピアエリアの待ち時間は?
エリア自体が大人気で、アトラクションは日によって60〜120分ほど。朝いちばんか夜が比較的空きます。
Q. チケットはどこで買いますか?
公式アプリやWeChatのミニプログラム、旅行予約サイトで日付を指定して購入します。パスポート情報の登録が必要です。
Q. 1日で回れますか?
主要アトラクションとショー、グリーティングを厳選すれば1日で十分楽しめます。ズートピアとカリブの海賊を優先し、DPAを1〜2回使うと効率的です。
まとめ|「東京の代わり」じゃなく「行く価値のある別物」
上海ディズニーランドで感じたことを振り返ります。
- 2016年開業、中国本土初のディズニーパーク。リゾートの規模は世界3番目
- お城は世界最大で、特定のプリンセスではなく全プリンセスを象徴する世界唯一のコンセプト
- ズートピアエリアは世界でここだけ。街の没入感が高く、ずっといたくなる
- カリブの海賊は水中レール制御+巨大スクリーンで東京とは完全な別物。この日いちばんの迫力
- トロンは世界初導入。加速が鋭い
- グリーティングの種類が豊富で、ミッキーは30分ほどで会えた
- アナ雪のシング・アロングショーは言葉がわからなくても楽しめる
- 中華風チキンレッグは八角が効いた、日本とは別物のやみつき系
次に行く人への結論は3つです。
- ズートピアとカリブの海賊は最優先。DPAを使ってでも押さえる価値あり
- ミッキーのグリーティングは待ちが短めなので、必ず1回は組み込む
- 食べ歩きは中華風チキンレッグを夫婦・友達でシェアするのがちょうどいい
東京ディズニーが大好きな人こそ、「同じ」を探すのではなく「ここが違う」を面白がりに行くと、上海ディズニーは何倍も楽しめると思います。
あわせて読みたい
