【2026年版】上海雑技団「ERA 時空の旅2」観覧ブログ|チケット料金・上演時間・上海馬戯城への行き方まとめ

上海生活

上海に来たら一度は観ておきたいもの。そう聞かれて、私が自信を持っておすすめするのが上海雑技団のショーです。

今回観てきたのは、上海馬戯城(しゃんはいばぎじょう)で上演されている「ERA 時空の旅2(時空之旅2)」。正直、観る前は「昔ながらの曲芸ショーかな」くらいに思っていました。ところが実際は、命綱もほとんどない状態で人が宙を舞い、壺を頭に乗せたおじさんが会場を沸かせます。最後には巨大な球体の中をバイクが6台も走り回る……。終わったころには、手のひらが汗でびっしょりでした。

この記事では、実際に観て驚いた見どころはもちろん、上海雑技団の歴史やエピソードも紹介します。チケット料金や上演時間、日本人が多く住むエリアからの上海馬戯城への行き方も、図解つきでまとめました。

目次

上海雑技団「ERA 時空の旅2」ってどんなショー?

「雑技(ざつぎ)」とは、中国に古くから伝わる曲芸・アクロバットのこと。皿回しや綱渡り、人間ピラミッドなど、人間の体ひとつで「そんなことできるの!?」という技を見せる芸能です。日本でも「上海雑技団」という名前を聞いたことがある人は多いと思います。

その上海雑技団が、上海馬戯城の専用劇場でほぼ毎週上演しているのが「ERA 時空の旅2」です。伝統的な雑技に、照明・音響・映像などの最新演出を組み合わせたショーです。単に「技を順番に見せる」のではなく、場面ごとに背景の映像や衣装、音楽ががらりと変わり、まるで時空を旅しているような構成になっています。

上海雑技団ERA時空の旅2、近未来の夜景をバックに人の肩の上に立つ演者たち

劇場は客席がステージをぐるりと囲む円形のつくりです。私が座ったのは一番安い380元の席でしたが、写真のとおり演者との距離がかなり近く、迫力は十分でした。セリフはほとんどなく、言葉がわからなくても楽しめるのも雑技のいいところです。

上海雑技団の歴史とエピソード

観る前に少し背景を知っておくと、ひとつひとつの技の見え方が変わります。調べてみると、上海雑技団と「時空の旅」には面白いエピソードがたくさんありました。

中国雑技のルーツは2000年以上前の「百戯」

中国の雑技の歴史はとても古く、ルーツは漢の時代(紀元前後)の「百戯(ひゃくぎ)」にさかのぼるといわれています。百戯は、曲芸・奇術・力比べ・歌舞などをひとまとめにした芸能のこと。宮廷の宴で披露されたり、町の広場で庶民を楽しませたりしてきました。当時の墓に残る石のレリーフ(画像石)にも、逆立ちや玉投げをする人の姿が描かれています。

皿回しや壺の技などは、もともと農具や食器などの身近な道具を使った芸から発展したものといわれます。この記事の後半で紹介する”坪じい”の壺の技も、そうした伝統の流れをくむ演目です。

上海雑技団は1951年結成、上海で最も歴史ある雑技団

上海雑技団の結成は1951年。上海で最も歴史のある雑技団です。2009年には会社組織となり、上海の大手メディアグループ(上海文化広播影視集団)の傘下に入りました。これまでに「時空の旅」をはじめ10本以上の看板ショーを生み出し、海外公演も重ねてきた、中国を代表する雑技団のひとつです。

「馬戯城」の「馬戯」はサーカスのこと

会場の名前「上海馬戯城」の「馬戯(マーシー)」は中国語で「サーカス」という意味です。もともとは馬を使った曲芸を指す言葉で、それがサーカス全体を表すようになったといわれています。つまり上海馬戯城は「上海サーカス・シティ」。1999年に開業したサーカス・雑技の専用施設で、メインの雑技場の客席は1,638席あります。

「時空の旅」は2005年初演のロングラン作品

「ERA 時空の旅」の初演は2005年9月27日。中国とカナダのクリエイターが共同で作り上げたショーで、第1作は2020年1月まで、約15年にわたって上演されました。そして2021年7月からは、フランスのフェニックス・サーカス(Cirque Phénix)と共同制作した新作「時空の旅2」に生まれ変わっています。私が観たのもこの「時空の旅2」です。

観客の7割以上が海外から。数字で見るすごさ

中国の報道によると、「時空の旅」シリーズの実績は次のとおりです。

項目 実績
累計公演数 6,400回以上
累計観客数 約610万人
海外からの観客の割合 7割以上(73の国と地域)
上海を訪れる海外旅行者 「30人に1人」が観たといわれる

上海を訪れる海外旅行者の30人に1人が観ている、というのは驚きです。上海観光の定番中の定番といっていいショーです。

命綱がほとんど無い!最初から最後まで冷や冷や

まず驚いたのが、命綱をほとんど使っていないことです。高いところに立つ技も、空中に放り出される技も、ほとんどが生身のまま。観ている側はずっと冷や冷やしっぱなしでした。

序盤の見せ場は、近未来の都市の夜景をバックにしたシーソー(中国語で「蹺板(チャオバン)」)の技。シーソーの片側に人が勢いよく飛び乗ると、反対側に立っていた女性が空高く打ち上げられます。

上海雑技団のシーソー技、空高く打ち上げられて宙返りする女性演者

宙返りをしながら落ちてきた女性は、なんと2段に重なった男性の肩の上にピタッと着地します。下にマットはあるものの、着地点は人の肩の上。少しでもずれたら……と思うと、息をするのも忘れてしまいました。

続いて、ステージの中央に大きな水槽が登場。空中ブランコにぶら下がった演者と、水槽の中の演者が手を取り合う、幻想的なパフォーマンスです。

空中ブランコに逆さにぶら下がる演者と水槽の中の演者が手を取り合う幻想的な演目

雲の模様の背景と青い光がとても美しく、それまでの緊張感から一転、うっとり見入ってしまう場面でした。

さらに、1本のポールを使ったチャイニーズポールの技も。2人の演者がポールにつかまったまま、体を真横に伸ばしてぴたりと静止します。腕の力だけで2人分の体重を支えていて、どういう筋肉をしているのか不思議になるほどです。

1本のポールで2人の演者が体を水平に伸ばして静止するチャイニーズポールの演目

主役は”坪じい”!壺を頭に乗せるおじさんが凄すぎた

今回のショーで、私の中で完全に主役をさらっていったのがこの人。大きな青花(染付)の壺を頭に乗せて登場したおじさんです。私は勝手に“坪じい”と呼んでいます。

上海雑技団、青花の壺を頭の上に乗せてバランスをとるおじさん(坪じい)

見た目はどこにでもいそうな気のいいおじさんです。ところが、この坪じいがとにかくすごい。重そうな陶器の壺を頭の上にひょいと乗せ、そのまま歩いたり、ポーズを決めたりします。

壺を頭に乗せたまま腰を落としてポーズを決める坪じい

ときどき観客を笑わせるコミカルな動きを入れるので、会場は終始なごやかな雰囲気。それでいて、壺を高く放り投げては頭や腕でぴたりと受け止める技はまさに神業です。

陶器の壺を高く放り投げてキャッチしようとする坪じい

壺を使った芸は、中国雑技の伝統的な演目のひとつです(中国語では「耍壇子(シュアタンズ)」などと呼ばれます)。陶器の壺は1つで数kgはあるといわれ、それを頭で受け止めるには首と体幹の強さ、そして長年の鍛錬が必要です。青花模様の衣装と壺で揃えた演出も、「中国の磁器文化」をテーマにした場面らしく、とてもおしゃれでした。

若い演者たちの派手なアクロバットの合間に、ベテランの味で会場をひとつにする坪じい。ショー全体の中でも、とても印象に残る存在でした。

超難度の技を「簡単そうに」全部成功させるプロの凄み

ショー全体を通して一番感心したのは、難しい技を本当に簡単そうにやってのけ、しかも全部成功させることです。

例えば、2人の男性が肩の高さで支えた1本の棒の上に人が乗り、そこから高く跳び上がって宙返りする技。

2人の男性が支える棒の上から高く跳び上がり宙返りする雑技の演者

棒はしなるので、足場はとても不安定です。それなのに演者は宙返りのあと、何事もなかったかのように細い棒の上にスッと着地します。あまりにあっさり決めるので、一瞬「あれ、実は簡単なのかな?」と錯覚しそうになるほど。もちろん、そんなはずはありません。

もうひとつ印象的だったのが、豪華な屏風を背景にした柔術(軟功)の場面です。

大きな中国風の椅子の上で体を大きく反らせる柔術の演者と赤い傘を持つ女性

巨大な中国式の椅子の上で、演者が体を信じられない角度まで反らせ、別の演者と組み合わさって形を作っていきます。横には赤い傘を持った女性が立ち、まるで昔の上海の絵画の中にいるような美しい場面でした。

雑技団の演者は、子どものころから厳しい訓練を積んでいるといわれます。失敗が許されない舞台で、毎回すべての技を成功させる。そのために積み重ねてきた時間を想像すると、拍手にも自然と力が入りました。

一番の仰天ポイント:球体の中をバイク8台が爆走

そして、ショーのクライマックス。今回一番の仰天ポイントが、この巨大な鉄の球体です。

上海雑技団のクライマックス、バイクが中を走る巨大な鉄の網の球体

ステージに直径数メートルほどの鉄の網でできた球体が運び込まれます。何が始まるのかと思っていたら、その中にバイクが次々と入っていき、最終的には8台に。そしてエンジン音を響かせながら、球体の内側を縦横無尽に高速でぐるぐる回り始めます。

真上を逆さまの状態で走るバイクもあれば、横向きに走るバイクもあり、8台がすれ違い、交差していきます。ぶつからないのが本当に不思議です。轟音とライトの光が混ざり合い、観ているこちらの頭も混乱して、もはや意味不明というのが正直な感想です(もちろん褒め言葉です)。

この演目は英語で「Globe of Death(死の球体)」とも呼ばれ、世界のサーカスでも最も危険な技のひとつとして知られています。遠心力で球体の内側に張り付くように走るので、真上でも落ちないという仕組みですが、わかっていてもとても信じられません。1台でも難しいのに、8台を同時に走らせるのは、ミリ単位のタイミングと全員の信頼関係があってこそでしょう。

最後のバイクが球体から出てきた瞬間、会場は割れんばかりの拍手。私も気づいたら立ち上がりそうになっていました。この演目だけでもチケット代の価値があると思えるほどのクライマックスです。

上海馬戯城への行き方|地下鉄1号線で駅直結

会場の上海馬戯城(住所:上海市静安区共和新路2266号)は、地下鉄1号線「上海馬戯城」駅の目の前にあります。駅名がそのまま会場名なので、迷う心配はほとんどありません。

日本人が多く住む古北・静安寺・浦東(陸家嘴)エリアからの行き方を、図にまとめました。

上海馬戯城へのアクセス図。古北・静安寺・陸家嘴から地下鉄1号線上海馬戯城駅までの乗り換えと所要時間

出発エリア ルート(地下鉄) 所要時間の目安
人民広場 1号線で6駅(乗り換えなし) 約15分
静安寺 2号線→人民広場で1号線に乗り換え 約25分
陸家嘴(浦東) 2号線→人民広場で1号線に乗り換え 約30分
古北(水城路駅) 10号線→陝西南路で1号線に乗り換え 約45分

※所要時間は乗り換えを含む目安です。古北エリアからタクシー(DiDi)を使う場合は、道路状況によりますが約35〜40分が目安です。

1号線は上海の南北を貫く路線で、上海火車站(上海駅)からもわずか数駅。中心部から思ったより近く、気軽に行ける場所です。開演時間の直前は入場口が混み合うので、開演30分前くらいに到着しておくと安心です。

上海雑技団のチケット料金・上演時間・予約方法

チケット料金

座席エリアによって料金が分かれています。

席種 料金(1人) ひとこと
一般席 380元 私が座った席。円形劇場なので十分近い
上位席 480元 -
最上位席 880元 -

※料金・席種の区分は時期によって変わる場合があります。購入前に最新情報を確認してください。

380元は日本円で1人約8,000円前後(為替によります)と、安い金額ではありません。それでも、観終わった後の感想は「一度は絶対に観たほうがいい」。満足度はとても高かったです。

上演時間

項目 内容
開演時間 14:00/19:30の1日2回(私が観たのは14時の回)
公演の長さ 回によって約60分の場合と約90分の場合がある
会場 上海馬戯城 雑技場(上海市静安区共和新路2266号)

※上演日や開演時間は時期によって変わることがあり、16:30の回が設定される日もあるようです。行く前に公式サイトやチケット販売サイトで最新のスケジュールを確認するのがおすすめです。

予約方法

  • 中国のチケットアプリ・旅行アプリ:大麦(Damai)、猫眼、Trip.comなどで購入できます。在住者ならこれが一番手軽です
  • 日本語の予約サイト:VELTRAなどの日本語サイトでも電子チケットを扱っています。中国語に不安がある旅行者向けです
  • 当日券:空席があれば会場で買える場合もありますが、週末や連休は売り切れることもあるので事前予約が安心です

次に行く人へのアドバイス

  • 一度は絶対に観るべき:380元は安くはないけど、それ以上の価値があります。上海在住なら、家族や友人が遊びに来たときの案内先にもぴったり
  • 上演は14時と19時30分の1日2回:昼の回なら、観たあとに買い物や夕食に回れます。夜の回は夜景観光と組み合わせるのもおすすめ
  • 公演の長さは回によって違う:約60分の回と約90分の回があるので、予定を立てるときは事前に確認を
  • 安い席でも十分楽しめる:円形の劇場なので、380元の席でもステージが近く感じます
  • 心臓が弱い人は覚悟して:命綱なしの技が続くので、ずっとドキドキします(それも醍醐味)
  • 写真撮影はルールに従う:撮影の可否やフラッシュの扱いは公演によって異なる場合があるので、当日のアナウンスや係員の指示に従いましょう

よくある質問(FAQ)

Q. 上海雑技団のショーはどこで観られる?

A. 私が観た「ERA 時空の旅2」は、地下鉄1号線「上海馬戯城」駅前の上海馬戯城で上演されています。

Q. 中国語がわからなくても楽しめる?

A. 楽しめます。セリフはほとんどなく、体の技と音楽・映像で見せるショーなので、言葉の壁はまったく感じませんでした。

Q. チケットはいくら?

A. 席によって380元・480元・880元に分かれています。私は380元の席で観ましたが、十分満足できました。

Q. 上演時間は何時から?

A. 14:00と19:30の1日2回です(私は14時の回)。公演の長さは約60分の回と約90分の回があります。時期によって変わることもあるので、事前に確認してください。

Q. 日本人の多い古北からどれくらいかかる?

A. 地下鉄10号線で陝西南路まで行き、1号線に乗り換えて約45分が目安です。タクシーなら約35〜40分です。

Q. 子どもや年配の家族と一緒でも楽しめる?

A. 言葉がいらず、目で見てわかるすごさなので、年齢を問わず楽しめるショーだと思います。ただし迫力のある演目やバイクの大きな音もあるので、小さなお子さんは様子を見てあげてください。

まとめ

上海雑技団の「ERA 時空の旅2」は、上海に来たら一度は観るべきと心からおすすめできるショーでした。

  • ルーツは2000年以上前の「百戯」。上海雑技団は1951年結成の老舗で、「時空の旅」は2005年初演のロングラン作品
  • 命綱がほとんど無い技の連続で、最初から最後まで冷や冷や
  • 壺を頭に乗せる”坪じい”は、笑いと神業の両方で会場をひとつにする名物演者
  • 超難度の技を簡単そうに、しかも全部成功させるプロの凄み
  • クライマックスは球体の中をバイク6台が爆走する、もはや意味不明なほどの衝撃
  • 会場は地下鉄1号線「上海馬戯城」駅前。チケットは380元〜、上演は14:00と19:30の1日2回

上海旅行の予定に入れるのもよし、在住者が週末に観に行くのもよし。ぜひ一度、あの「冷や冷や」と「意味不明」を体験してみてください。

あわせて読みたい

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました