上海に住んでいるなら、一度は行ってみたかった場所。それが「天下第一奇山」と称される安徽省の黄山(こうざん/ホワンシャン)です。今回、会社の仲間たちと黄山1泊2日の旅に出かけてきました。
結果から言うと、天気は2日間ずっと雨と霧。期待していた日の出も見られませんでした。それでも、霧の中から浮かび上がる奇岩や雲海、そして午前3時に起きて4時間かけて登った天都峰(てんとほう)の山頂で味わった達成感は、晴れの日以上に忘れられないものになりました。天都峰は、自然保護のために閉鎖されていた期間を経て、5年ぶりに開放されたばかりの山です。

この記事では、名物の臭鱖魚(チョウグイユー)から、山頂のホテル「西海飯店」、心が折れかけた天都峰登山まで、黄山旅行をまるごと実体験でまとめました。黄山の歴史や見どころ、雨の日に役立つ持ち物リストも紹介するので、これから行く人の参考になればうれしいです。
目次
- 黄山ってどんな場所?「天下第一奇山」の歴史と見どころ
- 上海から黄山への行き方
- 登山前の腹ごしらえ|臭鱖魚と黄山石鶏
- 1日目|雨と霧の黄山で出会った絶景
- 山頂のホテル「黄山西海飯店」に宿泊
- 2日目|午前3時起きで黄山・天都峰へ
- 次に行く人へ|雨の黄山の持ち物チェックリスト
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
黄山ってどんな場所?「天下第一奇山」の歴史と見どころ
黄山は、安徽省の南部、黄山市にある山岳エリアです。ひとつの山の名前ではなく、70を超える峰が連なる山々の総称で、その独特な奇岩や松の景観から、中国では「天下第一奇山(天下一の奇山)」と呼ばれています。
「黄山」の名前は伝説の皇帝から
黄山は、もともと「黟山(いざん)」と呼ばれていました。黟とは「黒」という意味で、黒っぽい岩肌から名づけられたといわれています。唐の時代、玄宗皇帝が「中国の祖とされる伝説の帝王・黄帝が、この山で仙人になるための薬を作った」という言い伝えにちなんで、「黄山」と名前を改めたそうです。黄色い山だから黄山、ではないんですね。
「黄山を見たら、ほかの山は見なくていい」
明の時代の旅行家・徐霞客(じょかかく)は、黄山の景色をこう絶賛しました。
「五岳帰来不看山、黄山帰来不看岳」
(中国の名山・五岳を見たら、ほかの山は見なくていい。黄山を見たら、その五岳すら見なくていい)
それほどの名山として、黄山は1990年にユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録されました。自然の美しさと、詩や絵画などの文化の両方が評価されたためです。山道の案内板にもユネスコのマークが入っていて、「世界遺産に来たんだな」と実感しました。
黄山の「四絶」とは
黄山の魅力は、昔から「四絶(よんぜつ)」と呼ばれる4つの名物で語られます。
| 四絶 | どんなもの? |
|---|---|
| 奇松(きしょう) | 岩の割れ目から生え、風雨に耐えて独特の形に育った松。代表は「迎客松」 |
| 怪石(かいせき) | 花崗岩が削られてできた、動物や人の形に見える奇岩 |
| 雲海(うんかい) | 峰々の間を埋め尽くす雲の海。雨の多い黄山ならでは |
| 温泉(おんせん) | 山のふもとに湧く温泉 |
冬の雪景色を加えて「五絶」と呼ぶこともあります。今回は雨だったので、雲海と、霧に浮かぶ奇松・怪石をたっぷり楽しめました。
三大主峰と「5年ぶり開放」の天都峰
黄山には、特に高く有名な3つの峰があり、「三大主峰」と呼ばれています。
| 峰 | 標高 | 特徴 |
|---|---|---|
| 蓮花峰(れんげほう) | 約1,864m | 黄山の最高峰。蓮の花のような形 |
| 光明頂(こうみょうちょう) | 約1,860m | なだらかで登りやすい。気象台がある |
| 天都峰(てんとほう) | 約1,810m | 三大主峰で最も険しい。今回登った山 |
天都峰と蓮花峰は、山の自然を回復させるために、数年ごとに交代で閉鎖する「輪休(りんきゅう)」制度がとられています。天都峰は2019年から閉鎖され、2024年に5年ぶりに開放されました。開放期間は2028年ごろまでの予定とされていて、その後はまた数年間登れなくなる見込みです。つまり、天都峰に登れるのは今のうち。私が行ったのは、ちょうど開放されたばかりのタイミングでした。最新の開放状況は、出発前に必ず確認してください。
上海から黄山への行き方
上海から黄山へは、高速鉄道(高鉄)で行くのが便利です。私たちも次のルートで向かいました。
- 上海虹橋駅 → 黄山北駅:高速鉄道で最速約3時間
- 黄山北駅 → 黄山のふもと(湯口):バスで約1時間
- ふもと → 登山口:景区内のシャトルバスで移動
- 登山口 → 山の上:ロープウェイで一気に上がる
ロープウェイを使えば、山の上まで体力を使わずに上がれます。山頂エリアのホテルに1泊すれば、1泊2日でも主要な見どころを十分に回れます。ただし、山の上は階段の上り下りが続くので、ある程度の体力は必要です。
※所要時間や乗り換えは目安です。チケットやロープウェイの運行状況は、「黄山旅游官方平台」(WeChatのミニプログラム)などで事前に確認してください。
登山前の腹ごしらえ|臭鱖魚と黄山石鶏
山に入る前に、まずはふもとで腹ごしらえ。黄山がある安徽省南部は、昔「徽州(きしゅう)」と呼ばれた地域で、中国八大料理のひとつ「徽菜(きさい)」の本場です。せっかくなので、名物料理をいろいろ頼んでみました。

名物「臭鱖魚」は臭いのに臭くない?
真ん中の魚料理が、黄山で一番有名な名物料理「臭鱖魚(チョウグイユー)」です。「臭い魚」として有名で、旅行前からずっと気になっていました。
鱖魚(けつぎょ)は、日本では「ケツギョ」と呼ばれる淡水魚です。臭鱖魚の始まりは、200年以上前といわれています。山に囲まれた徽州では魚がとれにくかったため、商人が長江でとれた鱖魚を運んでいました。傷まないように塩をふって木の桶に入れ、何日もかけて運んでいるうちに、独特のにおいが出てしまった。ところが、捨てるのはもったいないと料理してみたら、意外なほど美味しかった。これが臭鱖魚の由来だそうです。
実際にお皿が運ばれてくると、確かに独特のにおいはありました。でも、ひと口食べてみると、思ったほど臭みはなく、甘辛くて濃いめのタレがしっかり絡んでいて美味しい。身はぎゅっと締まっていて、発酵の効果で「にんにくの粒」のようにほろっと分かれるのが特徴です。においが苦手でも、一度は食べてみてほしい料理です。
「山鳥」と聞いていた料理、実はカエルだった!
右側の土鍋料理は、お店で「山の鳥」のような料理と聞いていたもの。これがとても美味しかったので、帰ってから料理名を調べてみたところ、「黄山石鶏(シージー)」という徽州の名物料理だとわかりました。

ここで衝撃の事実。名前に「鶏」とついていますが、石鶏は鳥ではなく、カエルなんです。正式には「棘胸蛙(きょくきょうあ)」という、山の渓流や岩の間にすむカエルで、地元では「石鶏」や「山鶏」とも呼ばれます。鶏肉のような味わいから、この名前がついたといわれています。
知らずに食べていましたが、身はやわらかく、本当に鶏肉のようでクセもありません。にんにくやキクラゲ、唐辛子と一緒に甘辛く煮込まれていて、ご飯が進む味でした。ちなみに石鶏は、岩に生える「石耳(せきじ)」、渓流の小魚「石魚」と並んで「黄山三石」と呼ばれる、黄山の珍味だそうです。
山の野菜も絶品
ほかにも、黄山でとれる山菜(山野菜)の料理も頼みました。シンプルな味付けで、素材の味がしっかり感じられて美味しかったです。濃いめの味付けが多い徽州料理の中で、いい箸休めになりました。左側の焼きそばも、しっかり味がついていて、登山前のエネルギー補給にぴったりでした。
1日目|雨と霧の黄山で出会った絶景
お腹がいっぱいになったところで、いよいよ山の上へ。この日は朝からずっと雨で、山の上は真っ白な霧に包まれていました。「景色は見えないかも…」と覚悟していましたが、その心配はいい意味で裏切られました。
雨だからこそ見られた雲海

展望ポイントに着くと、切り立った峰々の間を、雲がゆっくりと流れていく景色が広がっていました。晴れた日の、くっきりした雲海とは少し違うかもしれません。でも、雲が動くたびに岩山が現れたり消えたりする様子は、まるで水墨画の中にいるようでした。雨や霧の日が多い黄山だからこそ見られる景色だと思います。

遊歩道は、こんな断崖絶壁の上にも続いています。よくこんな場所に道を作ったな…と感心するばかり。霧で下が見えないので、かえって怖さが和らいだのは雨のおかげかもしれません。
霧に浮かぶ怪石と奇松

岩と岩の間からのぞく、天を突くような尖った岩峰。これが黄山の「怪石」です。霧で輪郭がぼんやりとかすんでいて、とても神秘的でした。よく見ると、てっぺん近くの岩の割れ目からも松が生えています。「天下第一奇山」と呼ばれる理由が、この景色を見てよくわかりました。

見上げると、巨大な岩壁の上に松の木がしがみつくように生えていました。土もほとんどない岩の上で、何百年も風雨に耐えて育つ「奇松」。手前の木々は少しずつ色づき始めていて、秋の黄山らしい景色でした。
光明頂の気象台

三大主峰のひとつ、光明頂には、白い大きなドームが載った石造りの気象台があります。霧の中に突然現れる姿は、ちょっとSF映画のようでした。光明頂は三大主峰の中ではなだらかで登りやすく、晴れていれば360度のパノラマが楽しめるそうです。
途中でリスにも出会えた

歩いていると、苔むした岩の上にリスがちょこんと現れました。雨に濡れながらもまったく逃げる様子がなく、しばらくこちらの様子をうかがっていました。景色だけでなく、こうした生き物との出会いも山歩きの楽しみです。
山頂のホテル「黄山西海飯店」に宿泊
この日泊まったのは、山頂エリアにある「黄山西海飯店(こうざんせいかいはんてん)」です。

霧の中に建つ白い建物と、手前の石橋。山の上とは思えない立派なホテルです。西海飯店は、黄山屈指の絶景エリア「西海大峡谷」の入口近くにあり、山頂エリアの中でも人気の高いホテルのひとつです。
料金は1泊約1,700元(夕食ビュッフェ付き)
料金は1泊約1,700元で、夕食のビュッフェ込みでした。山の上は物資をすべて運び上げる必要があるため、ふもとのホテルより料金は高めです。それでも、施設の充実ぶりを考えると、十分に満足できる内容でした。

客室は、水墨画が飾られた落ち着いた雰囲気。ベッドも広く、雨で冷えた体をしっかり休められました。山の上でこの快適さはありがたいです。
山の上とは思えない充実のビュッフェ
そして驚いたのが、夕食のビュッフェ。山の上なので正直あまり期待していなかったのですが、品数がとても多く、かなりよい施設でした。



肉料理、揚げ物、野菜炒め、焼きそば、エビ料理、ポテトまで、中華を中心にずらりと並んでいます。1日中歩き回ったあとなので、どれも本当に美味しく感じました。翌朝は3時起きなので、ここでしっかりエネルギーを蓄えておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ホテル名 | 黄山西海飯店(中国語:黄山西海饭店) |
| 場所 | 黄山の山頂エリア、西海大峡谷の入口付近 |
| 料金(私の場合) | 1泊約1,700元(夕食ビュッフェ込み) |
| よかった点 | 客室が快適、ビュッフェの品数が多い |
※料金は時期や部屋のタイプによって変わります。山頂のホテルは週末や連休にすぐ埋まるので、早めの予約がおすすめです。
2日目|午前3時起きで黄山・天都峰へ
日の出はおあずけ。代わりに天都峰を目指す
2日目は、本来なら山頂で日の出を見る予定でした。黄山の日の出は「一生に一度は見たい」といわれる絶景です。ところが、窓の外はやっぱり雨。日の出はあきらめて、予定を切り替えました。目指すのは、三大主峰で最も険しく、5年ぶりに開放されたばかりの天都峰です。
天都峰は、西海飯店から見ると山の反対側(東側)にあります。ホテルから天都峰の山頂までは、約4時間。そのため、午前3時に起きて、真っ暗な中を出発しました。
恐怖すら感じた、暗闇にそびえる山々の影

懐中電灯の明かりを頼りに、ひたすら歩きます。少しずつ空が白み始めたころ、目の前に現れたのが、黒い影となってそびえ立つ山々でした。
写真の中に、小さな光の点が見えるでしょうか。あれは、先を歩く登山者のライトです。人の大きさと比べると、山の巨大さがわかると思います。

青白い空を背景に、ギザギザの峰々が黒いシルエットで連なっていく景色。あまりにも壮大で、圧倒されて、恐怖すら感じるほどでした。この旅で一番心に残っている景色を挙げるなら、間違いなくこの瞬間です。日の出は見られませんでしたが、早起きしたからこそ出会えた景色でした。
天都峰ってどんな山?
天都峰は、標高約1,810m。三大主峰の中では一番低いものの、道の険しさは黄山随一といわれています。「天都」とは「天上の都」という意味で、昔は仙人が住む場所と考えられていました。
山頂までの道は、岩を削って作った急な石段の連続です。特に有名なのが、頂上近くの「鯽魚背(せきぎょはい)」。フナの背中のように細い岩の尾根で、両側は切り立った崖になっています。天気がよければ黄山の峰々を一望できる、まさに黄山のハイライトといえる山です。
前にも書いたとおり、天都峰は数年ごとに閉鎖される山で、2024年に5年ぶりに開放されました。次に閉鎖されると、また数年は登れなくなります。「いつか行こう」と思っている人は、ぜひ開放されている今のうちに挑戦してみてください。

途中には、天都峰・迎客松・玉屏索道(ロープウェイ)を示す案内板がありました。天都峰の登山口は、黄山のシンボル「迎客松」がある玉屏楼エリアの近くにあります。

そしてこちらが、黄山で最も有名な松「迎客松(げいかくしょう)」。樹齢1,000年を超えるともいわれる松で、片側に大きく伸びた枝が、まるで客を手招きして迎えているように見えることから、この名前がつきました。専属で見守る人がいるほど大切にされていて、北京の人民大会堂にはこの松を描いた大きな絵が飾られているそうです。霧の中に浮かぶ姿は、まさに水墨画そのものでした。
天都峰の登山口へ

赤い文字で「天都峰」と刻まれた岩が、登山口の目印です。見上げると、岩山の斜面に沿って石段がどこまでも続き、その先は霧の中に消えていました。雨の中でも、カッパ姿の登山者がたくさん並んでいます。
1時間地点で心が折れかけた

この写真を見てください。垂直に近い岩壁に沿って、細い石段がジグザグに続いています。白い点のように見えるのは、カッパを着た登山者たちです。
石段は1段1段が高く、しかも雨で濡れていて滑りやすい。手すりのチェーンをつかみながら、一歩ずつ登っていきます。ホテルを出てから約1時間の地点で、正直、心が折れかけました。「まだこんなに残っているのか…」と、何度も見上げてはため息をつきました。

振り返ると、霧の中に巨大な岩峰がそびえています。ここからさらに2時間ほど、ひたすら登り続けました。
最後は無心。そして山頂へ
終盤は、もはや言葉も出ませんでした。周りの仲間とも会話がなくなり、ただ目の前の一段だけを見て、無心で足を動かします。

そして目の前に現れたのが、ロープとネットに囲まれた最後の岩の階段。この先が山頂です。

山頂にたどり着いたとき、なんとも言えない達成感がこみ上げてきました。霧の向こうに、うっすらと太陽が見えたのも印象的です。日の出は見られなかったけれど、「ここまで自分の足で登ってきた」という気持ちは、何ものにも代えられないものでした。
冒頭の、両手を広げている写真も、この山頂付近で撮った1枚です。晴れていれば眼下に黄山の峰々が広がるはずですが、この日はあたり一面の雲の海。それでも、雲の上に立っているような不思議な感覚を味わえました。
下りは「絶望再び」

しかし、登ったら下りなければいけません。下りは、登ってきたのと同じ道をたどって戻ります。
濡れた急な石段を下りるのは、登りとはまた違ったきつさがあります。膝はガクガク、足元は滑りやすく、一歩一歩に神経を使います。しかも、今度は下から登ってくる人たちとすれ違いながら降りていくことに。すれ違う人たちの苦しそうな顔を見て、「この道をまた全部下りるのか…」と、絶望が再びやってきました。
それでも、なんとか無事に下山。振り返ってみると、つらかった時間も含めて、この旅で一番の思い出になりました。
次に行く人へ|雨の黄山の持ち物チェックリスト
今回いちばん後悔したのは、靴がびしょ濡れになってしまったことです。黄山は雨や霧の日がとても多い山なので、晴れ予報でも雨の準備をしておくのがおすすめです。実際に登って「これは必要だ」と感じたものをまとめました。
| 持ち物 | 理由 |
|---|---|
| 防水の登山靴 | 石段が濡れて滑りやすく、普通のスニーカーだと浸水する。私は靴がびしょ濡れになった |
| カッパ(レインウェア) | 傘は両手がふさがるうえ、急な石段では危ない。上下セパレートがおすすめ |
| 懐中電灯・ヘッドライト | 日の出前や早朝に歩くなら必須。両手が空くヘッドライトが便利 |
| 行動食(エネルギー補給用) | 天都峰は往復で長時間歩く。チョコやナッツ、エナジーバーなどをこまめに |
| 飲み物 | 山の上は物価が高め。ふもとで買っておくと安心 |
| リュックカバー | 雨でリュックの中まで濡れるのを防ぐ |
| 着替え・タオル | 山の上は雨に濡れると一気に冷える |
| 手袋 | 濡れた手すりやチェーンをつかむときに便利 |
そのほかの注意点
- 天気は変わりやすい:黄山は1年を通して雨や霧の日が多い山です。晴れた雲海や日の出を見られたらラッキー、くらいの気持ちで行くと、雨の日の幻想的な景色も楽しめます。
- 天都峰の開放状況を確認:天都峰と蓮花峰は交代で閉鎖されるほか、冬季や悪天候の日は登れないことがあります。事前予約が必要な場合もあるので、出発前に「黄山旅游官方平台」で確認してください。
- 天都峰はかなりハード:急な石段が続くので、体力に自信がない人は無理をしないこと。下りも同じ道を戻るので、体力は半分残すつもりで。
- 山頂のホテルは早めに予約:日の出を狙うなら山頂泊が必須。人気ホテルはすぐ埋まります。
よくある質問(FAQ)
Q. 黄山は1泊2日で楽しめますか?
A. 楽しめます。ロープウェイで山の上まで上がり、山頂エリアのホテルに1泊すれば、雲海や奇松・怪石などの主要な見どころを十分に回れます。天都峰に登るなら、早朝から動くのがおすすめです。
Q. 天都峰はいつでも登れますか?
A. いつでもは登れません。天都峰と蓮花峰は数年ごとに交代で閉鎖されていて、天都峰は2024年に5年ぶりに開放されました。開放期間は2028年ごろまでの予定です。また、冬季や悪天候の日は閉鎖されることがあるので、出発前に公式情報を確認してください。
Q. 天都峰の登山はどれくらいきついですか?
A. かなりきついです。急な石段がひたすら続き、私は約1時間の地点で心が折れかけました。西海飯店から山頂まで約4時間かかり、下りも同じ道を戻ります。普段あまり運動しない人は、体力に余裕をもった計画を立ててください。
Q. 雨の日でも黄山は楽しめますか?
A. 楽しめます。晴れた日のような遠くまでの眺望はありませんが、霧に浮かぶ岩山や流れる雲海は、雨の日ならではの幻想的な景色です。ただし、足元が滑りやすくなるので、防水の靴とカッパは必須です。
Q. 臭鱖魚は本当に臭いですか?
A. 独特のにおいはあります。でも、食べてみると思ったほど臭みはなく、甘辛いタレが絡んで美味しかったです。においが気になる人も、一度は挑戦してみてほしい名物料理です。
Q. 黄山石鶏は鶏肉ですか?
A. 鶏ではなく、「棘胸蛙」というカエルです。味や食感が鶏肉に似ていることから、この名前で呼ばれています。私は知らずに食べましたが、クセがなくとても美味しかったです。
まとめ
2日間ずっと雨と霧で、日の出も見られなかった今回の黄山1泊2日の旅。それでも、「天下第一奇山」の名にふさわしい景色に出会えて、行って本当によかったと心から思える旅になりました。
- 名物の臭鱖魚は、においはあるけれど食べると臭みは少なく美味しい
- 「山鳥」だと思っていた黄山石鶏は、実はカエル。でも絶品
- 雨の日だからこそ見られた、霧に浮かぶ怪石・奇松と雲海
- 山頂の西海飯店は1泊約1,700元。夕食ビュッフェも充実
- 午前3時起きで見た、暗闇にそびえる山々の影は一生忘れられない
- 5年ぶり開放の天都峰は心が折れかけるほどきついけれど、山頂の達成感は格別
- 雨対策(防水靴・カッパ)とライト、行動食は必ず準備を
晴れた日の黄山も、いつか見てみたい。そう思わせてくれる、奥の深い山でした。上海から高速鉄道で行ける距離なので、体力に自信のある人は、天都峰が開放されている今のうちにぜひ挑戦してみてください。きっと、言葉にできない達成感が待っています。
